IPoE回線で自宅サーバーを公開する
フレッツ光・光コラボをお使いの皆さん元気でしょうか!自宅に固定回線を引いている人の9割はNTTの回線を使っていてそのほとんどがIPoEを使うかもしくはPPPoEからIPoEへの移行を検討されているとおもいます。PPPoEは基本的に死んでいるので当然ですね。
さて回線導入やIPoE移行にあたって色々問題はあるのですが、自宅サーバーを運用している者としての最大の課題はIPv4で外部向けにPortを開放できないことではないでしょうか。DS-Liteでは全ポート、MAP-Eでは一部の割り当てられた番号しか利用できずそれもルーターによっては利用不可であったりします。自宅サーバーの場合は80, 443, その他の任意のポートを開放したいことが多いのでこれは困りますね。
以前私が書いた記事ではサーバーのみPPPoEを利用することでこの制限を回避していたのですが、諸事情で光コラボの事業者をSo-net光からDTI光に変更したところDTIはIPoEを疎通させるとPPPoEは自動で停止となる使用となっており併用ができなくなってしまいました。
これは困りました。当然IPv6であれば大量のIPを持って自由に公開できるのですが、v4はありません。対策として次の様な選択肢を検討しました。
- IPoE固定IPサービスを使う
- VPS、クラウドなどでReverse proxyを建ててIPv6経由で転送する
- VPS、クラウドなどでReverse proxyを建てて自宅サーバー側からトンネルを作成してそれ経由で転送する(リモートのサーバーがv4非対応の場合)
- Cloudflareを使う
1は検討したのですが、コストが高めであること、対応ルーターが限られることなどから見送りました。王道っぽいので月の+2~3000円追加で払える方は使ってもいいかもしれません。
- https://www.gaming-plus.net/price/
- https://www.interlink.or.jp/service/zootnative/price.html
- https://ipq.jp/plan/ipoe2/
自分は4のCloudflareを利用しています。CloudflareではReverse proxyが無料で利用でき、かつ試した結果向け先がアドレスがv4でもv6でも動作することがわかりました。
じっさいの画面はこんなかんじです。Nameserverを作成しドメインを登録します。その際にオレンジのアイコンをオンオフすることでProxyの有効無効が切り替えられます。更に驚くべきことにProxy有効の場合は勝手にAレコードとAAAAレコードを自動で作成してクライアントがv4しか使えない回線の場合にも対応してくれます。神!
レスポンスタイムなどはめちゃめちゃ速いという印象ではないのですが(流石にproxyなしの方が高速)自分の用途だと気にならないレベルです。
メンテコストがほぼゼロで快適です。v6だとIPがほぼ変化しないので(注: ルーターの設定による。自分の場合2個振られていて、あまりダイナミックに変化しない方を選びました。セキュリティー上の理由でルーター再起動などで変化するものもあります)DDNSなどの設定も省略できます。
無料ですしよかったら試してみるといいのではないでしょうか。