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日本語組版できるフリーの組版エンジン一覧

組版

知識ゼロの人が高品質な組版ができるような、フリーの自動組版フロントエンドを作ろうとしている。
まずはシンプルに作れるであろう小説に特化したものをと考えた。
出力には印刷所への入稿なども考慮しPDF特にPDF/X-1aを出力可能なものを条件とした。
現状あるエンジンを試したり調べたりしたメモ

PDFJ

PDFJは中島靖の作成した比較的日本語に特化したエンジンである。pure-perlで記述されているため様々な環境で動作させやすい。

しかし中島氏が多忙になり、開発は中断されてしまっている。「開発は行いたいが時間がとれない」とのこと。そのため最新のPerl 5.10で動作しない([http://menkudasai.blogspot.com/2009/10/pdfjperl-510patch.html:title=非公式修正パッチ]あり)、縦組み時の日本語フォントの埋め込みに不具合があるなどの問題が放置されてしまっている。ベクタ形式の画像(eps, PDF等)を埋め込めないなど機能の不足も目立つ。文献も少ないため使うのは厳しい。

XeTeX(XeLaTeX)

XeTeXTeXの一種でありPDF形式の出力を前提としていること、UTF-8ベースであること、システムが認識するOpenTypeフォントをそのまま使えること、日本語も扱え、縦書き用約物などのフォント情報も正しく扱えることを特徴とする。

しかし日本語用のクラス・パッケージ等はあまり整備されておらず、特に縦組み用のものは皆無である。エンジン自体の拡張性はTeXであるため素晴らしいので、適切なクラス・パッケージを記述すれば実用可能なはずである。

pTeX(pLaTeX)

pTeXは日本で現在のスタンダードとして使用されているTeXである。設計が古く、エンコーディングEUCベースであること、フォントの埋め込みが面倒なこと、Bounding Boxの指定、dvi閲覧・変換ソフト(xdvi, dviout, dvi2ps dvidvipdfmx)との相性など画像の挿入が面倒なこと(TeXに共通)などの欠点は多いが、文献は非常に豊富であり実績も多い。

なお、ドキュメントクラスの標準はjarticle等から奥村氏のjsarticle等へと移っているが、奥村氏は縦組み用のクラスを作成しておらず、古い設計のtarticleを用いる必要がある。これも、改善したければ自分でクラスを記述するしかない。