電子書籍フォーマットePub
ePubについて調べたメモ。調べただけなので思い込みや勘違いもたくさんあるはず。
電子書籍の作成者から見て
ePubのよさそうなところ
- 作るのに特別なソフトウェアが必要ない
- HTML慣れてる人なら簡単
- リーダの画面の大きさや解像度に応じて適切な大きさの文字を表示出来る
ePubのよくなさそうなところ
- javascriptやflashなど動的な技術はサポートされない
- HTMLと同等以下のデザイン・レイアウト能力しかない
- ルビ(rubyタグ)の対応はオプション。リーダソフト実装しなくてもいい
- 縦書き非対応
というわけでお手軽である、リーダがその画面・解像度に適した表示をしてくれるという利点はあるものの、電子書籍というには明らかに機能不足。
日本語の書籍における基本的な組版に必要な表現は 「JIS X 4051:日本語文書の組版方法」あるいはW3Cの日本語組版処理の要件にまとめられている。ePubはここに書かれている表現のほとんどをサポートしていないようす。
感想
やはりPDF等と比べると表現力不足が目立つ。それぞれの電子書籍リーダ・ユーザに適したPDFをサーバで作成し、ダウンロードする形にした方がより高品質な組版の読みやすい文章ができそうである。
追記: ePubを縦書きなど日本語組版に対応させようという試みは行われているようである。正式な規格となり各種リーダに搭載されるのはだいぶ先の話になりそうだが期待したい。 EPUBの「日本語組版」を巡る業界団体の動き